阿蘇山

shift.jpg草千里ヶ浜からの烏帽子岳 shift.jpg南阿蘇の麓平野から見る烏帽子岳(左端) shift.jpg草千里ヶ浜を眼下に烏帽子岳へ登る、背景は杵島岳 shift.jpg烏帽子岳山頂から中岳展望 shift.jpg杵島岳の東斜面、背景は中岳 shift.jpg杵島岳の東斜面、背景は中岳 shift.jpg杵島岳火口縁周遊ポイントからの米塚 shift.jpg杵島岳火口縁周遊ポイントからの草千里 shift.jpg杵島岳火口縁周遊ポイントからの草千里 shift.jpg杵島岳山頂、背景は中岳

プロフィール

 阿蘇中岳火口は、時折規制が掛かり、噴火警戒レベル(火口周辺立入規制)となる。高岳・中岳も、入山禁止の状況となるので、時節により、「中岳&高岳コース」と、「杵島岳&烏帽子岳」のコースを分けて案内中である

まずは、深田久弥(日本百名山より)抜粋 阿蘇の熔岩の拡がりは、鹿児島県を除く九州六県に及ぶと言われる。分離していた大昔の九州を新しい陸地に形成したのは、阿蘇の爆発の結果だという。そういう夢のような話はともかく、現在私たちの眼に裾野と映じる部分だけでも、その広大さは富士裾野も遠く及ばない。もし阿蘇山の範囲にこの拡がりも含めるとしたら、それこそ日本一の大きな山になるが、普通、阿蘇山と呼ぶ時には、カルデラの中の火丘群が指され、根子岳(1,433m)、高岳(1,592m)、中岳(1,506m)、杵島岳(1,321m)、烏帽子岳(1,337m)の五岳である。

 外輪山は南北25km、東西18km、周囲128㎞もあり、世界最大級の火山です。火口原には約5万人が生活し、田畑が開け、阿蘇市・高森町・南阿蘇村の3つの自治体がある。火口原の北側には黒川、南川に白川が流れ、外輪/立野を突き破り沃野へそそいでいる。阿蘇が現在の山容になるまでは古い活動の歴史があり、10万年前、阿蘇が現在ある場所には数多くの火山があり、活発な活動をしていた。これらの火山が一斉に噴火活動をし、火山灰、溶岩などを噴出、この活動が終ると大陥没がおこって、今の外輪山の原形が生まれた。このくぼ地に火口湖ができ、断層や侵食がくり返され、立野付近で湖水が流れ出した。現在の阿蘇五岳は、3万年から5万年前に東西方向に並んで噴出したといわれている。

位置

登山適期

杵島岳&烏帽子岳コース 初級~一般レベル


 草千里ヶ浜は、火口跡にある78万5000平方メートルの大草原である。雨水が溜まってできた池、その背景に烏帽子岳と煙を上げる中岳、放牧された牛馬が草を育む牧歌的風景に心癒される。草原中央に小高い丘があるが、これは『駒立』(こまたて)という内側火口縁の一部である。

 烏帽子岳(1,337m)は、草千里から観ると全体が草に覆われ、西に緩やかなすそ野を引いる嫋やかな山の印象であるが、南阿蘇の麓平野から見ると鋭角三角形の尖峰急傾斜の山で、高度差もあり、少々荒々しく見え、趣きが異なる。
 杵島岳(1,321m)は、阿蘇五岳の中で一番西側に位置する形の整った成層火山。頂上に直径200m深さ50mの旧火口があり、西に爆裂火口、東斜面には「古の御池」という最長直径50mにも及ぶ楕円形の旧噴火口がある。火口底は深さ50mで火山灰の平地になっている。
 さあ、この大自然に立てる事に感謝し、まずは、草千里の中へと足を進めよう。途中、『駒立』の適度な斜面でウォーミングアップ、その後、烏帽子岳の西のすそ野に取り着く。左手に草千里を眺めながら、緩やかな尾根道を歩いていく。やがて、潅木の中にミヤマキリシマが混じるようになり、横木の階段が現れ、徐々に傾斜が急になってくるとまもなく山頂だ。一等三角点の山頂からは遮るものの無い360度の展望が広がる。阿蘇中岳、高岳、杵島岳、往生岳が一望、更には、南外輪の山々、奥に九州山地北端の山々が並んで見える。風景を堪能した後、中岳や草千里をみながら杵島岳に向かって尾根を下る。途中、ヤシャブシ、ミヤマキリシマの灌木があり、イワカガミ、ヤマラッキョウ、リンドウなど、野の花の群落もある。
 一旦阿蘇登山道路に出て、道を東に少し下ると古防中(ふるぼうちゅう)があるが、その手前の柵を乗り越え、斜面につけられた直登の道を登るとコンクリート舗装の遊歩道に出る。アセビ等の潅木が茂る中を緩やかに折り返しながら高度を上げていく。樹木が消え草原になると間もなく美智子妃記念植樹の展望台(1224mピーク)に着く。一休みの後、少し進むと往生岳分岐があり、ここを右折し、遊歩道から分かれる。薄い踏み後の先、ヤブ気味の「古の御池」火口縁を半周程進み、杵島岳東斜面に取り着く。この斜面の途中で振り返ると、噴煙を上げ、すそ野がとてもワイドに広がる中岳が見える。この光景は、とても素晴らしく感動もの。ここを登り切ると山頂へ続く最後の火口縁へ出る。火口縁を周遊しながら、阿蘇の外輪山、米塚、草千里&烏帽子岳、次々と変化するダイナミックな光景を楽しみ、杵島岳山頂に到着する。山頂からの展望も雄大。爽やかな風が暑さを忘れさせてくれる。下山は、コンクリートの急な階段道を下り、阿蘇登山道路沿いに観光客で賑わう草千里駐車場に下山する。随所にミヤマキリシマやフデリンドウの群落を見る。

レベル

初級~一般レベル /実歩行5時間 /行動6時間 /距離8キロ /標高差400m

行程案

主要空港またはJR駅(集合)6:00⇒9:00登山14:30⇒18:00主要空港またはJR駅(解散)

ガイド料

参加者総数による変動価格

8人の場合:\15,000/人 7人の場合:\18,000/人
6人の場合:\20,000/人 5人の場合:\24,000/人
4人の場合:\30,000/人 3人の場合:\40,000/人
2人の場合:\60,000/人 1人の場合:\120,000/人

❑宿泊:食費:温泉代:公共交通費は含まず
❑帰宅後、ガイド指定口座へ振り込み