由布岳 1583m

shift.jpg湯布院方面から shift.jpg湯布院方面から shift.jpg志高湖から shift.jpg正面登山口 shift.jpgマタエから東峰方面 shift.jpg厳冬期マタエにて shift.jpg塚原高原から北面の崩壊 shift.jpg正面登山口 shift.jpg湯布院あさぎり

プロフィール

 別府の鶴見岳1,375mと並立して聳える独立峰で、「豊後富士」とも呼ばれている。山塊は鬼の角を思わせる双耳峰をしている為、九州北部の高峰へ登れば、どこに鎮座してるかがすぐに判る。
 約2,200年前に大規模な噴火をし、気象庁にて活火山登録がされている。現在、荒立つ活動は無く、地中のマグマは温存され、湯布院へ豊富な泉源を提供している。湯布院町からみると、美しく荘厳な姿で立誇っているが、塚原高原から見ると、北面の崩壊著しく、粗々しく見える。
 山頂からは360度の大展望、湯布院がズドーンと1000m以上もの真下(ほぼ直下)に展開し、その高度差感が魂をスッキーンとさせてくれる。火口跡や美しい由布院盆地、さらに九重連峰や祖母/傾山地、耶馬渓山地などが遠望できる。
 グレートトラバースⅡ百名山コース/田中陽気氏は、鶴見岳下山後、東登山口からのコースを辿っている。本コースは、山頂手前でザイル場や所々に展望峰が出現し、空中遊歩感覚にて高度感ある登攀が楽しめるルートである。その後、陽気氏は、東峰、西峰へも立ち寄り、飯盛ヶ城の麓にて広大な高原散策が楽しめる西登山口へと下山している。
 麓の眩いばかりの新緑時期が一押しの登山敵期である。同時期であれば、山頂踏破に拘らず、西登山口からの広々高原散歩コース+飯盛ヶ城へのハイキングもまた楽しい。つぎの推薦時期は、霧氷の時期や山頂がミヤマキリシマに覆われる時期である。なお、厳冬期は、山頂付近は氷で覆われる為、特に注意が必要となる。
 なお、西峰(1583m)へのコースは、競り上がる岩棚(障子戸)が行く手を遮っている為、スリル満点の難所通過を強いられる。また、山頂火口縁を一周する鉢巡りコース(数々の岩場の難所だらけ)も魅力の一つである。なお、両コースとも安全を考慮して、ハーネス&ザイルサポートにてご案内する中級コースとなる。一般登山者は、西峰をエスケープし、上面登山口から東峰(1580m)の往復コースを取って欲しい。

位置

登山適期

一般コース

 
正面登山口に降り立てば、由布岳が正面に独立峰の裾野を広げ待ち受けている。山麓の広々したなだらかな牧草地の斜面を15分程行くと、樹林帯となり、木陰で一息付き付く。緑の淡い日差しがそそぐ気持ち良き自然林を1時間程で、合野分岐に到着。少し、おやつでも食べ、その後、九十九折りに展開する登山道を進む。この九十九折り、途中で、樹林が切れるので、真夏の炎天下は、少々辛い。山頂近くは、急登となるが、展望も徐々に開け、城島高原や九重連山も視野に入るようになると、東峰、西峰を分けるマタエに到着する。東峰へは、ここから15分程度で到着する。

レベル

一般4:3、実歩行5.5h、行動6.5h、距離6キロ、標高差815m 

行程案

主要空港またはJR駅(集合)6:00⇒8:30登山15:00⇒19:30主要空港またはJR駅(解散)

ガイド料

参加者総数による変動価格

8人の場合:\23,000/人 7人の場合:\26,000/人
6人の場合:\30,000/人 5人の場合:\36,000/人
4人の場合:\45,000/人 3人の場合:\60,000/人
2人の場合:\90,000/人 1人の場合:\180,000/人

❑宿泊:食費:温泉代:公共交通費は含まず
❑帰宅後、ガイド指定口座へ振り込み

上級コース(ご参考)

 

 鶴見岳と袂を分ける猪ノ瀬戸(東登山口から)からは、自然林の樹林帯を行く。日向超分岐を山頂方面へ1時間以上行くと低木となり、ようやく展望が開け、隣の鶴見岳の遠望が楽しめるようになる。徐々に岩場も増え、所処に突き出た岩峰ポイントでは、高度感のある展望が楽しめる。さらに、高度感のあるザイル場が現れ、ここでは、岩と岩の間に体をネジ入れて上に這い上がる。そうこうしていると、山頂の火口壁へ到達、東峰までは、すぐである。展望を楽しんだ後は、マタエに下り、西峰を目指す、障子戸を代表に多くの岩場の難所と、急登をクリアすれば、西峰に辿り付く。帰りは、同じ道をマタエまで慎重に下り、正面コースの九十九折コースを辿り、合野越からは由布院方面へと分岐する。途中、山裾の広々草原地帯を楽しみ、西登山口へ到着する。

レベル

上級4:4、実歩行8h、行動10h、距離8キロ、標高差1000m